2017年9月の全道大会優勝から10ヶ月―
2018年7月24日、エルムファイターズは北海道代表として第36回全国ブロック少年軟式野球大会に出場するため、新千歳空港から飛び立ちました。 これから約1週間、子どもたちは会場近くのウィークリーマンションに寝泊まりして大会に臨みますが、出発前の本州は『危険な暑さ』と連日のように報道される猛暑続きでした。 25日、近くのグラウンドで練習開始。 オール江戸川、オール中野の2チームと練習試合をしていただき、暑さの中でもなんとかプレーできることを確認できました。 |
---|
26日、いよいよ全国大会が開幕! 各地から集まった8チームがトーナメント戦をたたかい、上位2チームが世界大会への出場権を獲得します。江戸川区臨海球技場で開会式が行われ、いよいよ試合がスタート。 1回戦の相手は新潟代表・新潟Jr.ベースボールクラブ。さすがの強豪チームとの対戦はお互いに1点ずつを獲って息詰まる展開のまま、ノーアウト満塁で始まるタイブレークへ。最後の守備をライトゴロで締めて、4-3で初戦を突破しました! 2回戦は江戸川区球場へ移動して行われました。札幌では円山球場や麻生球場があこがれの球場ですが、ここは全国の少年野球関係者のあこがれの球場とのこと。 この試合の相手は宮城代表・臨空ルーキーズ。数少ないチャンスに連打で上げた得点を守りきって、1-0で勝利! みごと、日本代表として世界大会への出場がきまりました!! |
---|
27日、江戸川区球場で第36回少年軟式野球世界大会開会式が行われました。 海外からは、オーストラリア,韓国,シンガポール,チャイニーズタイペイ,中国,パラグアイ,ブラジル,ペルーの代表チームが参加。各国代表のユニフォームがカラフルで、華やかな開会式になりました。 この日の午後は試合がなかったため、子どもたちは葛西臨海水族園に行って楽しみました。いい気分転換になったようです。 |
---|
28日は台風のために全試合が中止に。 その影響で大会日程を短縮して行われることになりました。3チームずつの4ブロックに分かれて予選を戦い、各ブロック1位の4チームが本選トーナメントに進みます。 エルムファイターズはシンガポール代表,チャイニーズタイペイ代表と同じブロックになりました。 29日、台風一過の江戸川区臨海球技場でブロック予選が始まりました。雨上がりのすさまじい湿度、さらに風も吹かない厳しいコンディションでした。 世界大会ブロック予選第1試合はシンガポール代表との対戦。チャンスで着実に得点を重ねて8-1で勝利しました。 ブロック予選第2試合はチャイニーズタイペイ代表が相手。勝てば本選トーナメントへの出場が決まります。子供たちは体格差にも負けず奮闘し、途中まではお互いに得点を許さない展開。しかし徐々に劣勢になり、1-4で敗退しました。 ブロック予選第2位で、残念ながら本選トーナメントへの進出はならず…子どもたちの涙はなかなか止まりませんでした。 |
---|
子供たちはよく頑張ってくれました。予選ブロック第2位は世界ベスト8に相当します。
体は小さくて、ずば抜けた選手はいなくても、チーム力で勝っていく。エルムファイターズの野球を全国大会・世界大会でも見せてくれました。 30日、オーストラリア代表,ブラジル代表との親善試合を行って、東京遠征は終わりました。 公式戦をあわせると4か国の代表チームと、野球を通じて交流することができました。 |
---|
2017年に白石区の予選を勝ちあがり、石狩支部予選を第3位で通過して全道優勝。 それからの約1年、子どもたちは一生懸命練習し、堅実な守備のなかにファインプレーも飛び出して試合の流れをつかんでいきました。監督はじめチーム首脳陣の指導・采配に導かれて、最終的には素晴らしい成果にたどりつくことができました。 みんなが努力して勝ちとった結果であるのは間違いないのですが、ここに来るまで積み重ねた勝利の数や、負けなかった『運の強さ』を思うとあまりにも途方もなくて、自分たちが成し遂げたことながら驚くところもあります。 この大会でも、エルムファイターズの持ち味である『チームの雰囲気の良さ』が見られました。札幌から卒団生が応援に来てくれましたし、この年の春に東京へ転勤した卒団生のご家族には何かとサポートをもらいました。 大会出場にあたっては、地域の皆様や街頭でのご寄付など、本当に数多くの方からご支援をいただき、子どもたちは、これから先の生涯にわたってずっと心に残る体験ができました。 ―こうして2018年の暑い熱い夏は終わりました。 |
---|